Dynabook EX/33H

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2019-8、ご近所さんからパソコンが立ち上がらなくなってしまったのでちょっと見て欲しいと。

2009年春モデルのwindows vista です。

webで検索してみると、どうもこの頃の東芝のモデルは、

CPU裏にあるプロードライザという大容量コンデンサが劣化して起動出来なくなる様です。

ACアダプタを挿していると起動出来ず、バッテリー駆動だと起動出来るとの事、正にそれです。

 

修理方法として、新品プロードライザに交換する、

又はタンタル等代替品に交換するという方法がある様です。

新品プロードライザはなんだか交換しても治らなかったとか、

そもそもプロードライザの品質に問題があり新品でも不良品多数だとか。

なのでタンタルに交換する方法を選びます。

本当はタンタルはショートモードで故障して良く燃えるのでちょっと怖いのですが、

このスペースに1200uFのプロードライザ相当の置き換えだとタンタルしかないですよねぇ…。

タンタルはヤフオクでプロードライザ代替部品として\500程(330uFx4個)で出品されていますが、

今回はこちらから購入しました。US$3.53(330uFx20個)でした。

 

修理して動く様になった所でサポートの終わっているOSでインターネットはちょっと危険なので、

新規でDELL Vostro15-3581 を代理購入しました。

 

 

メーカーページ

OS Microsoft Windows Vista Home Premium 32bit SP1 → SP2
Office Microsoft Office Personal 2007
CPU intel Celeron 575 2.00GHz
G/B モバイルインテルGL40 Express

HDD

Western Digital WD2500BEVS 250GB、5,400rpm、SATA。
RAM 1GB x2 PC2-5300 (DDR2-667)
Opt Drive DVDスーパーマルチドライブ
MONITOR 15.4inch 1,280x800 低反射
無線LAN IEEE802.11n, b, g
有線LAN 10/100Mbps
インターフェイス PCカードx1、SDカード、アナログRGB出力端子、USB2.0x3、RJ45、ヘッドフォン出力、マイク入力
PSU 22W (max75W)

 

 

修理

劣化したプロードライザをタンタルに交換しようと思っていたのですが、

今はもっと良いコンデンサがあるそうで。

ムラタの導電性高分子アルミ電解コンデンサー。

タンタルはショートモードで故障して良く燃えるのですが、

導電性高分子コンデンサーはそんな事はなく、ESRもタンタルより更に低いそうです。

これにします。

 

先ず分解してマザーボードを取り出します。

裏側のネジを全部取って、表側のキーボードを取ってから上パネルを外します。

早速プロードライザが見えました。

1200uF/2.5VのOE128と、900uF/2.5VのOE907がある様ですが、

この機種はOE907でした。

CPUのcore電圧が1.2Vらしいので、

安く上げる為には470uF/2.0Vのこちらの導電性高分子\120x2pcsでも良いかと思いますが、

もう既にこちらの330uF/4.0V導電性高分子\150x4pcsを購入していたので、こちらを使う事にします。

マザーボードを取り外したら、FANとヒートシンクを取り外します。

でないとハンダコテの熱がどんどん放熱されてしまいます。

CPUも取り外します。熱による故障を避ける為です。

ハンダを溶かしてプロードライザを取り外そうと思ったのですが、無理でした。

とりあえず樹脂のケースが外れました。

後はハンダコテでハンダを溶かしながらカッターで1枚づつ剥がしていきます。

ハンダコテは愛用のHAKKO Presto 984 を使います。ボタンを押している間だけ130Wに出来ます。

パターンが焦げない程度にガンガン温めていきます。

パターンが広いのでどんどん放熱されてしまってハンダはなかなか溶けません。

バラバラ。

ブレーキクリーナーでフラックスを掃除します。

GND(内側のパターン)のレジスト(緑の膜)をカッターで少し剥がして予備ハンダしておきます。

チップ側にも予備ハンダしてから取付。ちょっとキタナイですね…。

でも確実に固定、導通出来たので、パソコンは新品同様に復活しました。

この後延々アップデートです…。数年分の。

 

 

 

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