イヤホン Philips SHE9700 断線修理

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お気に入りのPhilips SHE9700。\3kクラスなのに\10kクラスの低音が出ます。

2008年の初購入以来この10年間、毎日通勤で使っています。全部で4セット持っています。

2016-1、息子用に更に追加購入。

2019年現在は残念ながら(後継の〜SHE9730まで含めて)製造終了してしまった様です。

断線しても修理して使っていたのですが、断線修理すると修理箇所が綺麗に仕上がらないんですよねぇ…。

パテで固めてみたり、万能接着剤G17で固めてみたり…。でも見た目も耐久性も今一つ。

で、2019-5、ケーブルASSY交換してみました。

 

まず分解して古いケーブルを撤去します。

こんな感じでイヤホン本体のハウジングを開きます。カラ割りというやつです。

万能接着剤G17の様なホットボンドの様な接着剤で接着されているのですが、

あまり強固な固定ではないので丁寧に力をかけていけば外れます。

 

分解出来たら、リッツ線を半田コテで取ります。

取る前に、色(赤か緑か=LかRか)と極性(赤又は緑=+と銅色=-)を良く覚えておきます。

スピーカーユニットに油性マジックで印を付けておくとよいですね。

そうすると、スピーカー部が分離出来ます。

ケーブルはケーブル押さえの金属のリングを通っています。

ケーブルと金属のリングはアロンアルファの様な接着剤でカチカチに固定してあります。

出ているケーブルの両端を切断し、中に残っているケーブルを撤去します。

φ1.6mmのドリルを使うとやりやすかったです。

ドリルはチャックでつかんでいるだけで手で回します。電動で回転させる訳ではありません。

ケーブルが撤去出来ると、下写真の様に小さなフタが外れてくるハズです。

LとかRとか書いてある部分です。

今回交換用にali-expressで購入したケーブルは下記3種類。

SZKOSTON、US$1.97。

Hangrui、US$2.76。

RV77、US$1.58。

ケーブルをハウジングに通します。

上記SZKOSTONHangrui はちょうど良い太さだったのですが、

RV77 はちょっと太くてハウジングを通りませんでした。

金属のリングも忘れずに入れて、リッツ線を元通りの色の場所に半田付けします。

今回購入したケーブルは全てリッツ線の端は半田盛りしてありましたが、

もししてない場合、又はケーブルの長さを変更して半田盛りする必要がある場合は、

半田コテを適切な温度にしてリッツ線の表面のエナメルの絶縁体だけを溶かします。

あまり高温にしてしまうと細い銅線は全部溶けてしまいます。

逆に温度が低いとエナメルの絶縁体は溶けずに導通不良になってしまいます。

こればっかりは経験なので…。ちょっと文章で説明しにくいですね…。

半田が銅線にしっかり流れ込んでいく程度の温度で。

必要以上の長さにエナメルの絶縁体を溶かさない様に。ショートしてしまうので。

半田付けが出来たらちゃんと音が鳴るか確認しておきます。

 

ハウジングの周囲に万能接着剤G17を塗り、合体させます。

アセトン系の様な樹脂を溶かして接着するプラ用接着剤はダメです。2度と分離出来なくなってしまうので。

樹脂を溶かさない万能接着剤G17が良いと思います。

ケーブルをハウジングに納めて小さなフタも同じく万能接着剤G17で接着して圧着します。

しばらくして接着出来たら完成です。

ちょっとケーブルが長かったです。適切な長さに加工した方が良かったかも。

所有SHE9700 4セットの内2セットは上記ケーブルに交換しました。

が、内1セットはハウジングの分離に失敗して、端子板がスピーカーから剥がれてしまいました…。

もうこれは廃棄しかないです。ハウジングの分離はくれぐれも丁寧に。

 

2022-1、息子のイヤホンが断線したので同様の修理を息子がやります。

購入したケーブルはこちら

だったのですが、一番表側の被覆がずれてしまってうまく穴に通せません…。

無理矢理接続してとりあえず音は出る様になりましたが、強度がちょっと期待出来ないですね…。

また切れてしまったら次はこちらのケーブルに交換しようと思います。

 

 

 

 

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