キャンピングトレーラー RAPIDO club 31T バックカメラ取付

KANAU Laboratory > > RAPIDO club 31T

 

中古で購入したラピードにバックカメラを取り付けようと思います。

まだバックカメラが一般的ではなかった時代はトレーラーだろうが無いのが当たり前だったのでしょうが、

現代ではカメラも安くなり軽自動車でもバックカメラが当たり前の様に付いています。

今時キャンピングトレーラーにバックカメラ無しだなんて考えられません。

バック(後)だけだなんて言わずにサイドにも取り付けようと思います。

ちなみにこのトレーラーを引っ張っているステージアは、

バック用のカメラの他にルームミラー代わりのカメラも取り付けてあります

色々ノウハウは蓄積されているので、このトレーラーも同様にする予定です。

 

アラウンドビューモニターという物があります。

これ、トレーラーには良さそうですね。

これの後付け用のセットが売ってます。

このトレーラーのカメラを計画していた当初は上記の旧型が売っていたのですが、あまり評判がよろしくない。

カメラの映像をコンピューターで画像処理しないといけないのですが、処理速度が遅くタイムラグがあるとか。

バックカメラでタイムラグは許容出来ませんね。

それから致命的なのは、エンジン切る度にキャリブレーションデータを忘れてしまうだとか。

カメラの映像をアラウンドビューに見える様に画像処理する為にキャリブレーションしないといけないのですが、

さすがにそれでは使い物になりません。

なのでアラウンドビューモニターは諦めて、画像処理しないでリアルタイムにモニターに映してくれるシステムを考えました。

上記新型の製品ではそれら問題はほぼ解決されている様なので、今だったら選択肢のひとつとして考えても良いかもですね。

 

考えたシステムは、ルームミラー代わりに1台、リアバンパーが映り込む位置に1台、

それからリア左右にそれぞれ1台ずつカメラを取り付け、1画面に合成しようと思います。

2020-8、購入したカメラはこちら。US$10.99 x3台購入しました。

480TVライン、170°、0.01LUXだそうです。

1台は元々このトレーラーに付いていたカメラをとりあえず使ってみます。

この4台のカメラの映像を合成する為に、こちらを購入しました。US$24.80。

合成した映像をステージアへ送る為に、こちらを購入しました。\720。

後面左上に付いているカメラは元々このトレーラーに付いていた物です。

多分リアキャリア(撤去済み)が付いていたので左にオフセットして取り付けたのだと思います。

とりあえずこのまま使おうかと思います。問題があれば今後買い換えます。

それから後面上中央に、バンパーが映り込む様に1台、

それから側面の後上端に左右に1台づつ取り付けました。

これらの配線は、トレーラー後にある台所の上の棚の中にまとめます。

カメラのビデオ出力ケーブルを、カメラに付属してきた6mのオス-オスを使って接続したので、

6mの束が4個あり嵩張っています。

今後気になる様であれば短く作り直します。

ここで4画面を合成してワイヤレスでステージアへ飛ばします。

電源はステージアからもらいます。

US7ピンの内の1ピンが空いている(駐車灯用)のでこれを使う予定です。

 

トレーラー内にテレビを持ち込み、モニターしてみます。

画面左右は左右のカメラ、中央上はバックミラー代わりのカメラ、中央下はバンパーが映るカメラです。

バンパーが映るカメラは通常のバックカメラとは上下逆に取り付けました。

左のカメラ、バンパーが映るカメラ、右のカメラで、脳内で合成してアラウンドビューにするつもりです。

あくまでも計画なので、実際の使用感はまだわかりません。

 

このシステムのトレーラー側の電源はとりあえず安定化電源(KENWOOD PA18-3A)を使って試験していたのですが、

ステージアのエンジンがかかっている時の電圧を想定して14.0Vを入れていたら、

しばらくしたらミキサーが止まってしまいました。

ワイヤレス送信機もかなり熱くなっています。14.0Vじゃ高すぎるのかな?

ワイヤレス送信機を分解したら入力電圧はそのまま3端子レギュレーターだけに入っていて、

その先は5.0Vで動いてる様です。

であれば14.0Vなんて入れなくても6〜7V程度の方が良いのかな?

システム全体の電圧を下げていくと、7.5V以下で新しい3台のカメラの映像が暗くなっていきました。

ここらへんがこのシステムの最低入力電圧の様です。

こちらの降圧デコデコを入れて8.0V程にしてやることにしました。

デコデコの入力側の消費電流は、0.45A/14.0Vになりました。

この降圧デコデコは安くて汎用性が高いのでうちでは常備です。

在庫が少なくなってきたので新しい降圧デコデコを仕入れておく事にします。

 

電源線を台所下のテールライトへ行くハーネスのコネクタの空きピンに接続しました。

US7ピンの空きピンにつながっているハズです。後はステージア側を改造すれば。

と思っていたら何故か、安定化電源をつなぐとスモールも一緒に光ってしまいます…。

テールランプ周りは特にいろいろいじくった形跡があるので、原状回復しつつ詳しく調べておく必要がありそうです。

その結果、US7ピンのコネクタの中で空きピンのケーブルがスモールと一緒に接続されているだけでした。

空きピンに接続し直しておきます。

 

ステージアのモニターは従来こちらのミラーモニターを使っていたのですが、

この機会に新しいミラーモニターに買い換えました。ドラレコ内蔵の物になります。

こちらが同等品になりますでしょうかね。

従来のミラーモニターでは4:3の画面をかなり横方向に引き延ばすので、ちょっと不自然だったんです。

縦方向に2分割したら何がなんだか分からなくなってしまいそうです。

新しいこのモニターはタッチパネルで上下方向にスクロール出来ます。

通常走行中は合成画面の上半分を表示させておき、

バックする時にスクロールして合成画面の下半分が見れる様にすれば良いかなと考えています。

 

ただこれ、後用のカメラが専用コネクタ(小さい穴に通せる細い4pinコネクタ)だけでRCAになっていませんでした。

しょうがないので、途中で切断してRCAのコネクタを付けようと思います。

切断すると、赤、黒、白、黄のケーブルが入っていました。

多分赤と黒はそれぞれカメラの電源です。テスターで見ると4V程出ています。12Vじゃないんですね。

という事は白と黄がビデオ信号?ここにカメラのRCAを入れてみますが認識されません…。

専用カメラの近くの細いコネクタから赤と黒の線が出ています。

英語と中国語の取説には特に何も書いてありませんが、

これをバックアップランプに接続するとバックモードになるという事かな?

12Vを入れてみるとバックモードになりました。カメラの映像の下半分が映り、バック補助線が出てきました。

それから黒と白の線間に12Vの電位差が出来ました。

という事は黒と黄がビデオ信号という事ですね。RCAの信号を入れてみます。

ところがそれでも後カメラを認識しない。あれ?

専用カメラをつないだ状態でオシロでビデオ信号の波形を見てみると、NTSCの物とは明らかに異なります。

信号がRCAのNTSCじゃないんですね…。さぁ困った。

とりあえずこの新しいミラーモニターは無かった事にして、

ステージア従来のミラーモニターにトレーラーの映像を映す事を考える事にします。

 

ステージアのバックミラーの代わりに使っているカメラの近くに受信機を置いて、

トレーラーを引っ張っている時はトレーラーのカメラ達の負荷電流を検出して、

ビデオ信号を自動で切り替える回路を作ろうと思います。

 

まず負荷を検出する回路から。

150mA程度以上電流が流れるとオープンコレクタの出力をLに落とします。

表面は2W抵抗だけです。熱収縮チューブでシュリンクして車の内装の裏側に取り付けました。

この信号を使って、ステージアのカメラとラピード用のレシーバーの電源とビデオ信号線を切り替えます。

 

電源を切り替える回路はこんな感じで。

MOSFETはこちらで使った物の余りです。

既にobsoleteですが、小さいのに2.9A流せるPchのMOSFETです。2回路入り、20Vです。

 

ビデオ信号線を切り替える回路は、JRC NJM2246を使いました。

秋月でも売ってますが、送料高いんですよねぇ…。

アリだったら時間はかかりますが@安いのでこちらで(コピー品を?)購入しました。

かなりメモですが…。

ビデオ出力の所の回路は、このICは75ohmのドライバ回路が別途必要になる様です。トランジスタがそれです。

トランジスタに20mA程(1Vp-p/75ohm=13mA以上)流す必要があるので、9V/470ohm=19mAとしました。

Ecapは220uFあれば良い様です。

ON-9Vと書いてある所は、電源切り替え回路の出力につなぎます。

電源を切り替える回路とビデオ信号を切り替える回路です。まぁまぁ空中配線になってしまいました。

こちらのDCジャックを使いました。元のカメラと配線を差し替えるだけですぐ付け外し出来ます。

これはハイマウントストップランプの所にレシーバーと一緒に入れます。

レシーバーは上写真右の方にある黒いカタマリです。

ケースから出して熱収縮チューブでシュリンクしました。ハイマウントストップランプの所に入らないので。

 

2021-5、西湖で初キャンプしてきました。

基本的にはちゃんと映ってくれたのですが、デコボコ道でちょこちょこ映像が切れました。

なんにも固定していないからかな?固定してちょっと綺麗にしました。

6mのビデオケーブルも短く加工してスッキリしました。

見え方はこんな感じ。

後の様子は良くわかります。

左右と下は慣れてないからかちょっとわかりにくいですね。

バックしてもちょっとわかりにくい感じでした。慣れれば分かりやすくなるかな?

 

2021-10、小土肥にキャンプに行きました。

やっぱりたまに映像が途切れるんですよねぇ。原因は振動じゃなくて熱かな?

4台のカメラの映像を合成するミキサーを分解して調べてみると、

2個のチップが結構熱くなっている事が分かりました。

という事で放熱対策してみます。

小さいヒートシンクをチップの上に貼り付けるのは、

剥がれた時に回路をショートして壊してしまいそうなので、止めておきます。

しっかりネジ止めで考えます。

チップの熱を熱伝導率の良いアルミで鉄シャーシに逃がそうと思います。

チップ天面からシャーシ天面まで13mm弱程。

アルミ角棒10x10アルミ板t=2mmサーマルパッド 北川 GP1-1.0を使いました。

アルミ板t=3mmでも作ってみたのですが、止めておきます。

これで映像が途切れなくなってくれれば良いのですが。

→まだダメです…。基板裏の実装部品(メモリかな?)にもサーマルパッドを付けてみます。

つづく。

 

 

 

KANAU Laboratory > > RAPIDO club 31T