軽四駆最強だとか、重たいSUVの方がグリップしていいとか、いろいろな話があるので物理学的に考えてみました。
ここでは主に我が家の軽四駆moveとFRのSTAGEAで山道という条件で比較してみます。
タイヤと雪道の摩擦力だけを考えると、摩擦力は摩擦係数と重さの積で決まるので重い方が有利です。
なのでフットブレーキ(4輪)でのブレーキング時は車両重量が重い方が有利なはずです。
発進時はmoveの車両重量(860kg)よりステージアのリア荷重(700kg)の方が軽い。
ステージア(1490kg)よりも軽いFFベース電動四駆のnote(1150kg)のフロント荷重(690kg)と大差無い事が判りました。
車名 | 型式 | 年式 | 駆動方式 | フロント荷重 | リア荷重 | 車両重量 | 割合 |
minica toppo | E-H36A | 1997 | フルタイム4WD | 470kg | 320kg | 790kg | 59:41 |
STARLET | E-EP82 | 1995 | FF | 540kg | 300kg | 840kg | 64:36 |
move | DBA-LA110S | 2011 | フルタイム4WD | 510kg | 350kg | 860kg | 59:41 |
note | DBA-NE11 | 2005 | FFベース電動4WD | 690kg | 460kg | 1150kg | 60:40 |
GLORIA | E-WY30 | 1993 | FR | 740kg | 690kg | 1430kg | 52:48 |
STAGEA | E-WGC34 | 1998 | FR | 790kg | 700kg | 1490kg | 53:47 |
CEDRIC | E-Y30 | 1985 | FR | 840kg | 660kg | 1500kg | 56:44 |
ちなみに摩擦力(両面が平らであると仮定)だけを考えると接触面積(タイヤの幅と径)は関係ありません。
実際の平地の直線での加減速では、摩擦力以外に慣性力(重量と加減速度の積)を考慮しなくてはいけません。
更に坂道での加減速では重力(重量に比例して進行方向の力として)も加わります。
私の生活範囲の道路(山道)では、私の感覚ではmove(860kg)よりもSTAGEA(1490kg)の方が全然止まらないので、
摩擦力よりも慣性力や重力等の方が支配的である様です。
結論として、うちの様な山道ではとにかく軽い方が良い。軽四駆最強の様です。
FFについては基本フロントヘビーなので車両重量の割にグリップが良い、
更に登坂での加速時にはグリップを失った時に流れる方向をハンドルで選ぶ事が出来るのも有利です。
重量級の4WDは、平地での定速走行では一番安定して走れるのだと思いますが山道では…。
FRは登坂での加速時には車両重量の割にグリップが悪く、グリップを失った時はリアがただひたすら低い方へ流れていくので、
山道では全然ダメです。バックで登ってもそれはFFではなくRFなのでダメです。
自分的にFRと軽四駆の山道での雪道走行性の違いがなんか納得出来ました。