水漏れ修理

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2018-12、水道加圧ポンプ National PH-203A が水漏れし始めたので、修理しました。

この時に気が付いたのですが、どうも家の外、地面の下で水漏れしている様です。

調べてみる事にします。

 

一番アヤシイ所は、石油給湯器の接続管です。明らかに沈んでいっているからです。

壁に固定しているステーが年々斜めになっていっています。

18年前の新築時から5cmは下がっています。

水道管を千切らない様に気を付けながら地面を掘ってみます。

漏れていない…。土は湿っているのですが。

漏れている量から考えてすぐに水溜りが出来るハズです。でも出来ない。

では次は加圧ポンプの出口の管。加圧ポンプは1cm位沈んでいる様です。

漏れていない…。同じく土は湿っているのですが。

もうワカリマセン。比較的湿ってそうな所を掘ってみます。石油給湯器の前辺り。

漏れていない…。同じく土は湿っているのですが。

ワカリマセン…。

インターネットで勉強してみると、家の基礎から出てきた水道管が、

家の基礎から30cm程離れて設置してある本管(?)に接続してある所がアヤシイそうです。

新築時の内装がまだ出来る前に撮影したビデオを見ながら水道管が設置してある場所を考えます。

1階の部屋の隅にパイプスペースがある所が、2階へ繋がる水道管が隠れている場所です。

それを参考に灯油タンクの下を掘ってみると。

当たりっ。

給湯銅配管(白)の下にある塩ビの給水配管(黒=耐衝撃コーティング)に接続されている、

被覆銅管(銅管外径15.88mm=呼び径15)の、銅管と被覆の間から水が溢れてきています。

被覆銅管は新築当時の資料によると、三菱マテリアルの水道用ヴィックチューブという物です。

被覆をめくっていくと、

基礎から出てすぐの所で、

銅管がパックリ割れてしまっています…。

本管が沈下してしまって、基礎から引っ張られて千切れてしまった様です。

沈下する事を全く想定していない施工でした。

とりあえずビニールテープを巻いてタイバンドで両端を締め付けてみますが、全く効果無し。

全然水圧に勝てません。漏れ放題です。

ホームセンターに走り、自己融着の水道管補修テープを購入してきて巻いてみます。

両端はステンレスのホースバンドで締め上げます。

ここからの水漏れはとりあえず止まった様です。

が、テープの巻き数が少なかったのかテープが水圧に負けて膨らみます…。

いずれにしてもこれは恒久対策にはなりません。

お手上げです。プロの方にお願いする事にしました。

これ以上本管が沈んでも耐えられる様に、ステンレスの蛇腹管でつなぎ直してもらう事になりました。

壁(基礎)からの被覆銅管の出が少なく、コンクリートで固められていて引っ張っても出てこないので、

蛇腹管をつなぐ為に付ける銅のソケットのロウ付けが上手くいくか心配だと言われていましたが、

結果うまくいきました。

銅管がちゃんと真円になっていないとハンダが綺麗に流れていかないので、

本来曲がってしまった所からある程度の距離がある所を切断してロウ付けするべきらしいです。

これでここからの水漏れは恒久的に無くなりました。蛇腹管に保護材を巻いて、埋め戻します。

が…。残念な事にまだ他にも水漏れがある様で…。

また水漏れ箇所を探します。

 

webの情報の他に、経験豊富なプロの方からのアドバイスも頂く事が出来ました。

水漏れしている所の地盤は沈下している事が多いそうで。

という事は当然石油給湯器の下。掘ってみます。

と言っても石油給湯器を簡単に移動する事は出来ないので、横から攻めて確認してみます。

石油給湯器の下を手でほじくっていくと、

結構漏れてます…。

これも当然お手上げ。プロの方にお願いします。

まず石油給湯器の配管を外して移動して、その土台のコンクリート板を半分破壊して、

この状態でやっと修理が出来ます。

こちらは被覆銅管ではなく被覆鉄管でした。

やはり本管が沈んでしまったのが原因です。

これ以上沈まない保証も無いので、更に沈む事を考慮した施工をして頂きました。

これでやっと水漏れは止まりました。

 

 

 

 

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