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中古で購入したラピードには暖房が付いていません。
多分元々はガス式の暖房が付いていたと思うのですが、
ガスボンベやガス式の冷蔵庫も含めて撤去されてしまっています。
名残として床下のガス配管だけは残っています。
今時はガスボンベの充填をしてもらえる所が少ないとかでガス式は流行らない様です。
そんな事もあり私は元々灯油式のFFヒーター(エアヒーター)を考えていました。
FFヒーターで有名所は、ドイツのベバスト(Webasto)か同じくドイツのエバスペッヒャー(Eberspacher)です。
ただ、どちらもお高いんですよねぇー。
本体が20万円近く、取り付け工賃が10万円近くらしいです。
私の様な子持ちの安月給サラリーマンには手が出せない高級品です。
さらに講習を受けた資格者にしか卸してもらえないそうです。
是非自己責任において自分で取り付けしたいんですけどねぇー。
という事でまたまた中華に手を出してみようと思います。
2020-10、こちらを購入してみました。\17,666 でした。役員製です。
軽油12V仕様、出力5kWの物を選んでみました。
エバスペッヒャーのエアトロニックD4のコピーですね。性能もコピーだといいですね。
届いた商品は箱の中でガラガラすごい音がします。
受け取った嫁さんが驚いています。多分宅配便の人も驚いていたと思います。
中国からの輸送で部品が割れてしまったレベルではなさそうです。
原型を留めない程バラバラになってしまっている様な音がします。
だったのですが、開いてみて安心しました。
樹脂タンクの中で樹脂タンクを固定するビス類がバラバラになって転がっていました。
良かった。商品は無事でした。でもこんな梱包するかね。
中華物の基本はすぐ動作確認。日本製に比較すると正常に動かない可能性が高いです。
動作確認する事によって付属品の不足も確認出来ます。
クレーム入れるなら届いてすぐじゃないと受け付けてくれません。
届いたその週末に早速動作確認してみます。
付属品は全部揃っている様です。
燃料タンクに灯油を入れて、鉛バッテリーにつないで、燃料ポンプを動かしてみます。
Webでリモコンの下ボタンとOKボタン同時押しで燃ポンマニュアルモードに入るとあったので、
その通りにやってみるとマニュアルモードに入れました。
灯油が本体に来るまで燃ポンを動かしてみます。
それから電源を入れてみると一発で点火、正常動作しました。
温度設定?の単位がHzになってます。燃ポンの動作周波数の事でしょうか?
数値を1番大きくすると、かなり暖かい風がかなりの量出てきます。快適そうです。
まぁ使い方は追々。とりあえず正常品である確認がとれました。
2021-1、取り付けようと思います。
設置は元冷蔵庫があったであろう場所を考えています。
上写真右が元冷蔵庫があったハズの場所です。
床後側に換気口、手前側に薄ベニヤ部分。
換気口はアルミテープで塞いであり、断熱材でしょうか?黒クッションが敷いてあります。
左のシンク下のケーブルの下の銀色部分も換気口です。アルミテープで塞いである状態です。
冷蔵庫の下の薄ベニヤ部分にFFヒーターを横置きで置こうかと思います。
2箇所の換気口はとりあえずちゃんと塞ぎます。FFヒーターの排ガスが入ってきては困るので。
換気口のアルミテープをはがします。
プラスチックの網は外側からタッカーの幅が狭い様な物で打ち付けてありました。
プラスチックなので寿命も近そうです。
内側からハンマーで叩いてとりはずしました。
この部分の床は薄ベニヤのスタイロフォームサンドウィッチでしょうか?
外側から3mm厚ベニヤ、25mm厚の角材、6mm厚のベニヤという構造でした。
うちにある材料で検討します。3mm厚の耐水ラワンベニヤはあります。物置の扉を作った時の物です。
30mm x 40mm の杉野縁があります。同じく物置の扉を作った時の物です。
ふさぎました。30mm x 40mm の杉野縁は横方向の40mmは大きすぎるので、
半割りにして30mm x 20mm にしました。
この作業をやっていて気になったのは、元々あるガス配管。
上写真左の壁の下の床から突き出している物です。
元々フロントトランクにあったであろうガスボンベは撤去されていました。
今後復活させる可能性はありません。
右車輪付近にあったであろうガスFFヒーターも故障したのでしょうか。撤去されていました。
ガスレンジはガスレンジ下でガス配管が切断されていました。
なのでガス配管の残骸は邪魔でしかありません。
撤去してすっきりしました。穴は後でふさいでおきます。
配管の残骸。
ヒーターを置く場所の枠組みを作りました。
既存のベニヤに穴を開け、枠組みを取り付けました。
物置を作った時の余りの25mm厚のスタイロフォームの端材を敷き詰めました。
3mm厚のベニヤでフタしておきました。
この部分は強度は必要無い使い方をすると想定されるので、6mm厚のベニヤである必要はありません。
元のトレーラーが軽量化を意識した構成になっているので、その様にします。
外になる部分に塗装しました。塗料はこちらの水性塗料のつや消し黒を選びました。
上写真穴の左側が排気管側なのですが、排気管が木の枠にとても近い。
付属の鉄パネルの都合なので、付属の鉄パネルを使う場合はどうしても近くなってしまいます。
枠が鉄であれば大きな問題ではないのでしょうが、木なので火災にならないか心配です。
なので、アルミでヒートガードを作りました。木とヒートガードの間に断熱材を入れました。
デイトナ断熱グラスウール。排気管に巻こうと思って用意していた物です。
2枚重ねにしてタッカーで固定しました。
ヒートガードの材料は、熱を分散する為に熱伝導が良く腐食しにくい1mm厚のアルミを選びました。
いつも使ってるシリコンシーラント8000で全てシーリングしました。
付属鉄パネルと木の間、木と木の間、グラスウールが雨で濡れない様にヒートガードの周りも。
耐熱温度は150℃なので多分大丈夫です。
付属鉄パネルはただの鉄にしかみえないので、サビ止めに耐熱塗装しておきました。
マフラー用の耐熱塗料は基本的に塗装後エンジンをかけて熱を加える必要があります。
加熱が必須ではなさそうなホルツの耐熱ペイントを選びました。
灯油タンクを設置します。
設置場所は検討した結果、シンクの下とします。
ここにも換気口があるので、同じ方法で埋めます。
元換気口に燃料ホース(Φ4.5mm)を通す事にしました。
上写真右の壁に灯油タンクを固定する為に、土台を作る必要があります。
壁は15mm厚の角材又はベニヤで柱を作り、3mm厚のベニヤを貼り付けた構造になっています。
灯油タンクのネジ穴の位置に都合良く柱がありません。
15mmのベニヤを取り付けてしまえば簡単なのですが、軽量化を意識した設計にする為に、
15mmx45mmの杉胴縁(この時の端材です)を木工用ボンドで3mm厚のベニヤに貼り付け、裏からねじ止めして作りました。
灯油の重さは壁の一番下の梁にかかる様に設計しました。
燃料ポンプの設置を検討します。
webの先人の体験談によると、なかなかウルサイらしい。カチカチと。
居室から離して、強度のある固い場所に固定するのが良いようです。
それから、ポンプは出口側を15°以上、上に向けないといけない様です。
でも出来ればトレーラーのフレームに穴を開けなくないんですよね。
必要最低限までスリムアップしたフレームに穴を空けるとトレーラーの耐久性に悪影響があるかもしれません。
まぁネジ穴程度問題無いとは思うのですが。
それから、空けた穴からサビが出てしまう心配もあります。
で検討した結果、フレームと車体土台を結合しているボルトに共締めしてしまおうかと思います。
その為にアダプターを作りました。15°に曲げました。
錆び止めに車用のプラサフ、つや消し黒で塗装しました。
ヒーター本体をトレーラーに取り付けていきます。
いきなり完成写真ですが、こんな感じ目指して取り付けていきます。
灯油配管は樹脂パイプなのでキズがつかない様に、
ゴム付きの金属製(鉄亜鉛メッキ)のPクリップで床の根太に固定する事にします。
と思ったのですが、中国から届くのに時間かかるので、
とりあえず家にあったELPAナイロンクランプ(小)で取り付けました。
樹脂だと耐久性が不安なので、金属製が届いたら交換します。
燃料ポンプはトイレ下辺りになります。フレームと車体土台を結合しているボルトに共締めしました。
吸気管は熱くなるわけではないので適当でオッケーです。
付属のタイバンドで、灯油配管のナイロンクランプに縛り上げておきます。
排気管は、まずパイプのヒーター側端に切れ込みを入れます。webで皆さんそうされていたので。
それからマフラーパテを塗ってヒーターに差し込みます。
排気管の配管は、高温なのでベニヤから距離をとらないといけません。
家にあった、アカギの立バンド用T足 (アカギ T足 50H A10367-0014)、
アカギの立バンド 20A (アカギ 立バンド A10323-0039) がいい感じで使えそうです。
20A用の適用管外径は27.2mmだそうです。排気管は25mm。
上記グラスウールを2重に巻いて丁度良い感じになりました。
排気管のヒーター側端にも上記グラスウールを巻きました。
4重にして100均のΦ3mmアルミワイヤー(ゴールド)で縛り上げておきました。
付属の排気管とマフラーでは排気出口が車体左右中央位になってしまいます。
排気はスチームなので床のベニヤがダメになってしまいます。
排気管の延長管を購入していました。100cmを選びました。US$6.46でした。
これをつなげれば、車体右後方から排気出来る予定です。
これも届くまで時間かかるので、とりあえずはこれで完成とします。
動作確認してみます。
上記マニュアルポンプモードでFFヒーターまで灯油を送ってパワーオン。
問題無く一発点火、暖かい風が出てきました。
あ、内装はこれからです。
ポンプの動作音は噂通り、気にすれば気になる騒音です。
燃料パイプがベニヤに張り付いているからかな?
燃料パイプに振動が結構伝わってきています。
今後改良するかもしれません。
とりあえず色々臭いますが、多分暫くしたら無臭になると思います。
熱量はすごいですね。真冬でも1.6Hz(最弱)でも充分な気がします。
自宅前で何日か使ってみて。
最低周波数1.6Hzで点けておいても室内が暑くなりすぎます…。
窓を開けるか、OFFにする必要があります。OFFにするのは電気食うので悩む所です。
ポンプの周波数ではなくて温度で設定する事も出来るみたいです。
コントローラー右上の上矢印と左上のセッティングボタン同時押しでHzではなくdegC表示になり、
温度で設定する事が出来る様になります。
低い温度に設定しておいた所でヒーターはOFFにはならない制御の様で、
結局最低出力で動き続けて室内が暑くなりすぎるのですが。
消費電流は起動時は3分程、9A程流れました。燃焼部のヒーターが入る為です。
車両購入時に付いていたバッテリーの能力には自信なかったのですが、耐えてくれました。
燃焼部のヒーターが止まると2A程に下がりました。
それからFANの回転数が上がりmaxで回り始めます。その消費電流が3Aでした。
その後FANがminになると0.5Aになりました。
なかなか低消費電流ですね。長時間使ってもバッテリーへの負担は小さそうです。
OFFにすると、再び燃焼部のヒーターが入り、9A流れます。
1分程で燃焼部のヒーターはOFFになり、FANだけで1A程になります。
5分程でFANも止まり、完全にOFFになりました。
ヒーターをOFFにしてもコントローラーの電源は切れません。
この時のコントローラーの消費電流は65mAでした。
ステージアの暗電流が25mA、Y30は54mA、ノートは20mAだったのですが、
それと比較しても暗電流として許容するかどうか悩む所です。
ソーラーパネルを取り付ければ、冬の間は主電源は付けっ放しにしてもいいかなぁ。
ちょっと気が付いたのですが、排気管が気になります。
排気出口より途中の方が低い。これだと水が溜まってしまいます。
どうしようかなぁ…。FFヒーターの取付位置をもっと後にした方が良かったなぁ…。
床の木工をやり直してFFヒーターの取付位置を変更するかどうか。
暫定でコントローラーを壁(に立てかけた台)に取り付けました。
ソーラー発電コントローラーとバッテリーモニターと共に。
台は端材をねじ2本で留めただけです。切ってません。即席です。
走ったらすぐにひっくり返ります。
バッテリーモニターは既に新しい物を手配しているので、届いてからちゃんと考えます。
2021-4、灯油配管から灯油が漏れてきました…。
まだ取り付けて3か月なのに…。
漏れているのはフィルターからです。キャップを締め直しても止まらない…。
直結にしました。
2021-4、コントローラーを取り付けるメーターパネルを(ちゃんと)作成しました。
2021-4、排気管の延長パイプが届いたので排気管をやり直しました。
ヒーター出口からマフラーまでは平行にしました。
マフラーより排気出口は上にありますが、マフラーに水抜き穴があるので大丈夫です。
2021-10、室内の燃料配管から灯油が漏れてきました…。タンクから出てスグの所です。
床のベニヤが灯油を良く吸ってます…。
灯油配管は中華FFヒーター付属の物を使ったのですが、それがいけなかったんですかね。
まだ取り付けてから9か月ですが、ゴムホースのゴムが寿命を迎えた様です。中華のゴムを信用しちゃいけません。
中華純正の白い樹脂のチューブは内径Φ2.5mm、外径Φ4.5mm(実測)です。
それに挿してある中華純正ゴムホースは内径Φ4.5mm、外径Φ10mm(実測)、補強網入りです。
うちにあった内径Φ4.5mmの耐油(耐燃料)ゴムホースは、HONDA純正95001-4500160M です。
モンキーのメンテナンスの時に買った物ですねきっと。
補強網が入っていないので外径はΦ8mm程でした。
クランプがちょっとギリギリでしたがこれに交換しておきました。まぁ圧かかる所ではないので。
→漏れが治りません…。
ゴムホースではなくタンクにニップルを付けている所のOリングだったのかも。
Oリングを取り外して点検してみたのですが、それ程劣化は感じられません。
Oリングでシールする部分が樹脂タンクのつなぎ目なんですよね。なんて設計してるんでしょ。
タンクのつなぎ目をカッターで少し整えて、増し締めしてもうちょっと様子見てみます。
→止まりました。
2022-6、とりあえず使える様になったので、今までフロントパネルだけ作ってそのまま使っていました。
右側のベントはダクトはつないでいませんが、吸気口として取り付けてみました。
もうちょっと綺麗にしようと思います。上に荷物とか置ける様に。
12mmのベニヤの端材を12mm幅に切って、枠を作ります。
木工用ボンドとこびょう(0.9x16)で固定しました。
ちなみに床は13.5°、フタは27.5°でした。スライド丸ノコをその様にセットしてカット。
3mmのベニヤで仕切りを作りました。差し込み式なので取り外す事も出来ます。
12mmのベニヤの端材でフタを作りました。
奥側は下がちょっとした収納になっています。
とりあえず下駄箱として使おうかな。
2024-2、自宅や旅行先で快適に使えています。
ただ、点火、消火でかなり電気を食う。9A流れます。
電源有サイトや、自宅で電源をつないでいる時は快適に使えるのですが、
電源(AC商用電源)がとれない所ではバッテリーが満タンじゃないと使えません…。
バッテリーは車両購入時に付いていたG&Yu SMF27MS-730 というディープサイクルバッテリーです。
何年物か分かりません。少なくとも車両購入時の3年以上は経過しています。
バッテリーを交換したり増やせば良いのですが…。
寿命のある消耗品なので、出来れば必要最小限で済ませたい所です。
電源無しでも使える暖房機器も検討してみます。
換気の必要がありますが、嫁さん実家にある石油ストーブ(toyotomi ML-21)みたいなのも欲しいかなぁ。
で、購入してみました。toyotomi RB-25N。\21,200程。
自宅では普段電源(AC商用電源)をつないでいないので、これを使おうかと思います。
工房も普段電源をつないでいないので、工房でも使おうと思っています。
もちろん大雪で停電とかなった時には自宅で活躍しそうです。
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